スポーツ心理

ないがしろにされがちなメンタルトレーニングについて

ビリオダイゼーション

コンディションというのはとても維持するのが難しく、スポーツにおいても1年中調子のいいときが続くなんてことはありません。

1年の中で1番大切な試合に自分のコンディションを最高に持っていくためにトレーニングの内容を変化させることを「ビリオダイゼーション」と言います。

というのも、ずっと同じような強度、量でトレーニングを行っていると、刺激への慣れによって筋力向上が停滞するだけでなく、同じ刺激が加わり続けることによる疲労が蓄積されてしまいます。

まぁ、練習した量の分だけ試合で結果が出るのであれば、ずっとトレーニングし続ければいいのでしょうけど、人間の身体は疲労しますし、しっかりとしたトレーニング計画は必要となってきます。

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具体的にこのビリオダイゼーションには、「準備期」「移行期」「試合前」「回復期」と4つの時期に分け、各時期の目的・目標に合わせてトレーニング内容を変化させていきます。

典型的な年単位によるモデルであれば、1年を1つのサイクルとして、「準備期」として基礎筋力を養成し、「移行期」において専門的な筋力を養成、「試合前」にピークを持ってくるようピーキングし「回復期」によって疲労した筋力を回復させつつ、トレーニングするということになります。

もっともプロスポーツにおいては、試合日程や競技のシーズンのこともありますので、1年サイクルでの大まかな期間を区切るというよりも、それぞれの試合に合わせ、ことこまかく日数を区切った調整が必要となってきます。