スポーツ心理

ないがしろにされがちなメンタルトレーニングについて

無心でプレーすること

無心でプレーしよう。 そう思いながらプレーしようとしても無駄です。 なぜなら無心になろうと考えている時点で、すでに無心ではありませんし、かえって雑念にとらわれがちです。

「無心になろう」とすればするほど逆効果で、このことを「逆説的思考侵入効果」といいます。 そもそも「無心」になろうとするときには、おそらくは恐怖や不安、焦りなどといった感情に捕らわれていると思います。 このようなときに自分の実力を出そうと思っても、十分に発揮することは出来ません。

このような状態になったときは、とにかく目の前の行動に集中するようにしましょう。 「今ボールがきたら」「相手によけられたら」

そんな未来のことを考えず、今目の前にあることに集中するのです。 ボールをよく見たり、相手の動きを読んだり・・・。

眼の前の一打、一球、目の前のプレーに集中し、行動目標をひとつづつクリアにしていくことが、無心でのプレーへの近道なのです。